連載第4回です。前回(第3回)は、着工前にそろえておきたい資材・工具の買い物ガイドをお届けしました。今回は、実際に道具を手にする前に確認しておきたい「事前計画チェックリスト」です。設置候補地の日照や浸水、配線経路など、着工後に慌てないための確認ポイントを1つずつ整理していきます。

こんな人に読んでほしい

  • 資材・工具はそろえたけれど、着工前に何を確認すべきか整理したい方
  • 設置場所の日照・浸水・配線経路など、事前にチェックすべき項目を知りたい方
  • これから電気自給ユニットのソーラーパネルを地上設置する予定の方

1. 面積・方位・日照を確認する

最初に確認したいのが、設置候補地の面積・方位・日照です。季節によって太陽の高さが変わるため、今は影がかかっていない場所でも、冬場は近くの樹木や建物の影が伸びてくることがあります。年間を通して安定した日照が得られるかを、事前に確認しておきましょう。

地上設置されたソーラーパネル架台の様子

2. 浸水・水たまりと風・基礎を確認する

雨天時に設置候補地が一時的な水たまりにならないかも、事前に確認しておきたいポイントです。深さ3cm以上の水たまりが生じる場合は、配置の変更や整地を検討し、やむを得ない場合はMC4コネクタを地面から浮かせて固定します。あわせて、束石や架台は風荷重を考慮した配置にしましょう。単管パイプなどで架台を自作する場合は、JIS C 8955等に準拠した風圧・積雪荷重の検討(構造計算)もあわせて推奨します。

単管パイプを使って自作したソーラーパネル架台の例

3. 配線経路と管理通路を確保する

電気自給ユニットまでの配線ルートを、この段階で確認しておきます。あわせて、施工・点検・清掃・除草・積雪時の退避のために、パネル間0.6m以上、外周0.6m以上を目安に「管理通路」を計画しておくと、無理な姿勢での作業を避けられます。通路分だけパネル間の距離が広がるため、ストリング(直列に接続したパネルのひとまとまり)の並び順とケーブル長を、この段階で再計算しておきましょう。延長ケーブルが必要になる場合もあります。

4. 配列図を準備し、アースを確認する

施工前に配列図(始点・終点、系統(S1/S2など)、極性を明示したもの)を用意しておくと、当日の結線作業がぐっとスムーズになります。配列図の具体的な書き方は、連載第8回で詳しく解説する予定です。あわせて、既設のD種接地の有無も確認しておきましょう。なければ、新設が必要になります。

5. 屋根設置を検討している方への追加チェック

屋根設置を検討している方は、地上設置とは別に確認しておきたいことがあります。

  • ソーラーパネルのフレーム・架台にアース線を接続できる計画になっているか(接地工事は必ず電気工事士へ依頼)
  • 主配線・アース線を、電気自給ユニットの設置予定場所まで届く長さで配線できる計画になっているか

私たちのスタッフは屋根上での現地確認・作業を行っていないため、これらの点は現地の電気工事士様と事前にすり合わせておくことが大切です。

6. 役割分担と、あわせて検討したい任意項目

パネルの取付けやカバーの取り付けはDIYでも対応できますが、分電盤への接続は必ず電気工事士が行います。誰がどこまでを担当するのか、役割分担を着工前に明確にしておきましょう。また、以下は任意ですが、事前に検討しておくと当日の作業がぐっと楽になります。

  • 設置場所の整地・防草シート施工:パネルを安定して配置でき、草刈りの手間も減らせます
  • 外周の安全:生垣や既存塀の活用、または簡易フェンスの設置(連載第2回もあわせてご覧ください)

まとめ

  • 面積・方位・日照、浸水、風・基礎など、設置候補地の条件を着工前に確認する
  • 管理通路(パネル間・外周ともに0.6m以上)を見込んだ配置を計画する
  • 配列図を準備し、アース(接地)の有無も確認しておく
  • 屋根設置の場合は、アース線・配線の準備を電気工事士とすり合わせる
  • 分電盤接続などの役割分担も、着工前に明確にしておく

よくあるご質問

Q1.チェックリストの項目は、全部当てはまらないと着工できませんか?

A.面積・方位・日照、浸水、風・基礎、配線経路、管理通路、配列図、アース、役割分担といった項目は、事前にご確認をお願いしています。整地・防草シート施工や外周フェンスの設置などは任意項目のため、ご自宅の状況に応じてご検討ください。

Q2.管理通路が0.6m確保できない場所ではどうすればいいですか?

A.可能な範囲で確保いただくのが基本ですが、敷地の条件によって難しい場合は、配置や延長ケーブルの要否も含めて個別にご相談ください。おうちの電気自給の相談サービスでも承っています。

次回は、パネルが届いた当日にまず行うべき「受取・保管」の注意点についてお届けします。

設置条件の確認に不安がある方は、おうちの電気自給の相談サービスもあわせてご検討ください。


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